大学院進学を希望する学部生にとって、研究室訪問は自分の進路を決める上で非常に重要な機会です。しかし、研究室訪問をするだけでは十分ではありません。研究室訪問で大学院進学を成功させるためには、教授や先輩学生に聞くべきことがあります。この記事では、研究室訪問の際に聞くべきことを3つのカテゴリーに分けて紹介します。これらのことを聞くことで、自分の研究や生活についてより深く理解できたり、入試に向けての対策や準備を効果的に行えたり、教授や先輩学生との信頼関係を築けたりします。以下3つの項目は、実際に私も研究室訪問をした際に意識したこととなります。ぜひ参考にしてみてください。
1. 研究内容や方針について(対教授)
研究内容や方針は、自分がどのような研究を行うかを決める上で非常に重要な要素です。教授から研究内容や方針について聞くことで、自分の興味や関心と合っているかどうか、自分の能力やスキルと合っているかどうか、自分の将来の目標やキャリアと合っているかどうか、研究内容や方針が最新かつ先進的であるかどうかを確認できます。教授から研究内容や方針について聞く際には、以下のような質問が有効です。
- 貴研究室ではどのようなテーマや課題に取り組んでいますか?
事前にHPや論文は目を通してなるべく具体的に気になることを聞きましょう - 一週間のスケジュールや年間のスケジュール
- 学会発表をする機会はありますか?
- 修士の研究テーマの選定方法について
これらの質問を通じて、教授から研究内容や方針についてHPだけではわからない点について詳しく聞くことができます。また、自分の興味や関心についても教授に伝えることで、教授から自分に合ったテーマや課題を提案してもらえる可能性があります。
2. 研究室の雰囲気や環境について(対教授・先輩学生)
研究室の雰囲気や環境は、自分がどのような生活を送るかを決める上で非常に重要な要素です。先輩学生から研究室の雰囲気や環境について聞くことで、自分の性格や好みと合っているかどうか、学びや成長と機会となりそうか。研究室の雰囲気や環境が快適かつ充実しているかどうかを確認できます。先輩学生から研究室の雰囲気や環境について聞く際には、以下のような質問が有効です。
- 研究室ではどのような指導体制(方針)はどのようなものでしょうか?
- 教授はどのような人でしょうか。
- 研究室ではどのような活動やイベントがありますか?
- 研究室の雰囲気を教えてください。
- 就職活動はしやすいですか
これらの質問を通じて、先輩学生から研究室の雰囲気や環境について詳しく聞くことができます。また、自分の不安や懸念についても先輩学生に相談することで、先輩学生からアドバイスや励ましをもらえる可能性があります。
上記の質問は、教授に対しても、先輩学生に聞いてもよいですが、教授が思っていることと所属している学生が感じていることのギャップがあるかもしれません。より実態に近いのは、そこに所属している先輩社員の感覚になります。
研究室の雰囲気が、厳しいのか、緩いのか、楽しいのかといった返答と同時に話している様子で、研究室が過ごしやすそうか、過ごしにくそうか直観でわかるかと思います。その直感は大事でだいたいあっています。
また、就職活動をする予定の人は、修士2年の先輩学生に聞くようにしてください。就活と研究をどれくらい両立が求めらるのか、そもそも就活がしやすい研究室なのかという点は、修士修了後、就職する予定の人は大事なポイントとなります。
3. 入試に関する情報やアドバイスについて(対先輩学生)
入試に関する情報やアドバイスについて教授や先輩学生から聞くことは、入試に向けての対策や準備を効果的に行うために役立ちます。入試に関する情報やアドバイスについて聞くことで、入試の形式や内容について事前に知ることができたり、入試の対策や準備について効果的な方法を知ることができたり、入試の際に教授から推薦される可能性を高めることができたり、入試の際に自信を持って臨むことができたりします。入試に関する情報やアドバイスについて教授や先輩学生から聞く際には、以下のような質問が有効です。
- どのような入試対策をしましたか?(筆記試験、面接)
- 参考書は何を使って、どれくらいの期間対策をしていましたか?
- 過去問はどのように入手しましたか?
- 面接では何を聞かれましたか。
これらの質問を通じて、先輩学生から入試に関する情報やアドバイスについて聞くことができます。
所属している研究室の院生たちが、一番入試に関する情報の鮮度が高いです。そのため、院生たちから必ず、勉強方法を聞くようにしてください。いくら研究に対する熱意があったとしても、院試を突破しない限り希望する大学院での研究はできません。
私が受験した専攻でも、「この本を使って勉強は必ずやっておけ!!」ってのがありました。
実際に、院試のとき、試験始まる直前にその教科書を読んでいる人が多かったです。おそらく、みんな研究室訪問して、この参考書を使えばよいのか聞いていたんだと思います。
そして、「過去問」これも大事です。研究科のHPにアップされていたり、窓口で申請あるいは購入できたりしますが、もしかしたら、受験する研究科によっては、公には手に入れることができない場合があるかもしれません。ですが、ここで諦めず、研究室に過去問が置いてある可能性があるので、コピーさせてもらいましょう!!
さらに、入試で面接がある場合は、面接で何を聞かれたか聞いておくといいでしょう。
まとめ
研究室訪問は大学院進学を成功させるために重要なステップです。単に研究室訪問をするだけでは十分ではありません。研究室訪問で大学院進学を成功させるためには、教授や先輩学生に具体的に何を聞くべきなのでしょうか?この記事では、研究室訪問の際に聞くべきことを以下の3つのカテゴリーに分けて紹介しました。
1 研究内容や方針について
2 研究室の雰囲気や環境について
3 入試に関する情報やアドバイスについて
1つ目は、HPだけではわからない研究内容の深堀り
2つ目は、研究室の雰囲気が自分にあっているのかの確認
3つ目は、院試合格に向けての情報収集
3つのカテゴリーはこのような目的となっております。ぜひ参考にしてみて、有意義な研究室訪問を実施してください!